ネット回線自体の速度は実はあまり変わっていない

回線速度といえば、ある時間のうちにどれだけのデータが送れるかどうか、である。
例えば、実世界でトラックを利用して荷物を送る場合を考えると、法定速度がどんどん上がってゆくとは考えにくい。それでも一日に送れる荷物の量を増やそうと思ったなら、より多くのトラックを利用し頻繁に輸送するようになるだろう。
同様に通信回線の速度自体は増えないが、密度を増やす事でデータの送信量を増加させる事ができる。つまり時間あたりの周波数を上げてパルスを細かくしてゆけば、データの通信速度は上がるというわけ。


データの送信にかかる時間 t は同じだが、
単位時間 T あたりに送信できるデータの量が違うの図。
もちろん電気の通信から光の通信になった事で回線自体の速度も上がったが、そういうものを除けば、実は回線自体の速度というものは変わっていないのだ。